今回は「サークルを立ち上げて運営するために必要なコト7選と、人気サークルになるまでの道のり」について紹介したいと思います。
大学に入ってサークルに所属しようとしたはいいものの、なかなか入りたいサークルがない…
やりたいことがあるから、独自のサークルを立ち上げたい
大学に入ってから上記のように感じた人もいると思います。そしてこの記事にたどり着いた人は、今まさにサークルを立ち上げようと考えている人だと思います。
でも、サークルの立ち上げ方や運営の仕方、活動場所や部員を募集する方法等、本当にわからないことだらけですよね。
私もサークルを設立したのですが、最初は分からないことだらけで悩みに悩んだ時期がありました。
そして最初は同期6人程度のサークルから、今は人気サークルとなり過ぎて抽選を行なっているほどにまで成長しています。
今回はそんな私の経験をもとに、サークルを立ち上げて運営していくために必要な7つのテクニックを紹介したいと思います。
・サークルを立ち上げた後の運営
・サークルの人数を増やす方法
・人気サークルにするためには
1. 私のサークルの場合
私のサークルの詳細と軌跡を簡単に紹介したいと思います。
≪サークルの立ち上げ理由≫
「部活」と「インカレサークル」の間ぐらいのサークルを作りたかったから
≪サークルの内容≫
■練習メインのスポーツサークル
■同大学メンバーのみ募集のサークル
≪立ち上げ時≫
■同期のメンバー6人
※全員が知り合いというわけではなく、友達の友達などのようなつながりで集まった
≪立ち上げ1年目≫
■1年(自分たち)が10人
※同学年はあまり増えなかった
≪立ち上げ2年目≫
■1年が20人
■2年(自分たち)が10人
※応募人数が多かったため20人で締め切った
≪立ち上げ3年目≫
■1年が20人
■2年が18人
■3年(自分たち)が8人
※応募人数が多かったため20人で締め切った
サークルを立ち上げた理由が「部活ほどの時間的拘束がない」かつ「練習はしっかりとしたい」であったため、あまり人数を増やすわけにはいきませんでした。
室内スポーツのサークルであり、練習場所が小学校の体育館だったため、コート数的に練習できる人数が限られていたためです。
また、私たちの代の経験者は10人中5人であり、このサークルは未経験者も歓迎していたので、未経験者に教えたり、新入生の経験者の練習相手をしたりで手が回らなかったことも、人数制限をした理由でした。
以上が立ち上げたサークルの概要です。
2. サークルの立ち上げから運営まで
では早速、サークルの立ち上げから運営、そして人気サークルにするまでに必要なコトを紹介したいと思います。以下が人気サークルまでの手順一覧です。
手順1:サークルの立ち上げ目的を明確化する
手順2:初期メンバーを集める
手順3:練習場所を確保する
手順4:役職を決める
手順5:SNSの活用
手順6:入学時期の新歓に力を入れる
手順7:入ってくれた人の満足度を死ぬ気で考える
プラスα:大会や練習試合など外部とのやり取り
プラスα:次の世代にどうつなぐか
以上の手順を行なえば、自然と人気は出てきます。それでは、それぞれの手順ごとの説明をしたいと思います。
①サークルの立ち上げ目的を明確化する
これは非常に重要です。目的が定まっていないと、サークルとしての存在自体があやふやになります。目的や立ち上げたい理由は言語化できるようにしておきましょう。
また、他のサークルとの差別化をしなければ、誰も入ってくれません。
すでに存在しているAというサークルと全く同じ特徴のサークルを作っても、新入生はすでに認知度のあるサークルの方に流れていってしまいます。
例えば私のサークルの場合は「部活」と「インカレサークル」の間で、同大学メンバーしか入れないという差別化された特徴がありました。
同大学内の、価値観が似ているメンバーを好むという人も割といるので、ここまで需要があったのだと思います。
~結論~
■立ち上げ目的を言語化
■他のサークルとの差別化
②初期メンバーを集める
これは割といい方法があります。例えば自分がサッカーのサークルを作りたいと考えているのなら、一度既に存在しているサッカー部やサッカーサークルを全部見て回ってください。
そこに集まる人間は皆「サッカーをしたい人」なので、メンバー勧誘をするための最低条件はそろっています。
その中でも、既存の部活やサークルに満足していない人を狙って話を持ち掛けてみてください。一人くらいはいるはずです。
また、経験者にこだわらず、最初は興味があるという人なら誰でも勧誘しましょう。
5~10人ほどまで集まれば、もう行動して大丈夫です。練習場所が確保できるまでは、公共の施設等に通うと良いでしょう。皆でお金を出しあって貸切るか、安い公共施設等が良いですね。
また、公民館などの市の施設は事前予約していれば無料で利用できます。
■既存の部活やサークルに参加して同志を見つける
■5~10人程度まで集める
■練習場所が確保できるまでは公共施設がいい
③練習場所を確保する
所属している学校の住所あるいはサークルメンバーの住所のある市や区の小学校・中学校の体育館(グラウンド)が練習場所の候補として最適です。
団体登録をすれば無料で利用することができますので、経費が膨れ上がることを避けることができます。手順としては以下です。
~小学校・中学校の施設を借りるまで~
【手順①】
学校やメンバーの住所の市や区の市役所あるいは区役所に行き、サークルで小学校・中学校の施設を利用したい旨を伝える。
※市役所あるいは区役所のスポーツ課等(どの課が扱っているかはその地域次第なので市役所あるいは区役所で事情を説明するといい)
【手順②】
メンバーの個人情報を全て用紙に書き込んで登録するが、この時に注意点がある。
■最低人数が設けられている可能性
■メンバーのうちの何割かがその市あるいは区に住所を持っていないといけない可能性(所属大学の住所の市や区なら余裕)
人数が足りない時は、その時だけ友達というサクラ要員を追加して名義だけ借りるのもありでしょう。
【手順③】
市や区から登録が申請されれば、登録証というものをもらえるので、その登録証を持って各小学校や中学校の「団体開放受付日」に指定の場所に行く。
小学校や中学校の施設を利用する場合は、各小学校や中学校の受付窓口に登録証を持っていき、いつ利用したいかなどを伝える必要があります。
また、場所によっては「〇曜日の△△時から場所取りの抽選を行うので抽選会の受付をしに学校へ集まってください」というものもあります。
いずれにせよ、その小学校や中学校のルール次第なので、一度ホームページなどを確認するか、連絡して聞いてみると良いでしょう。
【手順④】
場所が取れたら、取れた日に登録証と練習道具とサークルメンバーを持って体育館(グラウンド)に向かいましょう。
そして、守衛の方が受付をしているので、その方に登録証を見せて注意事項を聞きましょう。これで完了です、あとはルールを守って利用するだけです。
~場所取りの裏技~
自分の通っていた小学校や中学校、家族が通っていたところなどは直接学校に交渉することで取れることがあります。
私たちの時も、その方法で取ることができた場所がありました。
④役職を決める
これはサークルを運営していく上では必須ですね。役職としては以下があります。おそらく最初は人数不足で複数を兼任することになると思います。
■キャプテン:サークルの方針や体外との重要な交渉、他の役職のサポート
■副キャプテン:キャプテンや他の役職のサポート
■場所取り係:小学校や中学校の毎月の抽選会への参加
■会計係:サークルにかかる経費と徴収サークル費の決定と通帳管理
■メニュー係:練習メニューや競技の技術的な面すべての決定
■合宿係:合宿時の一連の手配
■SNSやホームページ係:毎回の練習場所や練習時間、練習風景をSNSにUP
■新歓係:新歓時の歓迎会の手配や新歓パンフレットの手配
副キャプテンと合宿係と新歓係は余裕がなければなくても大丈夫です。役職が決まっていたとしても、別の係が悩んでいたり多忙そうなら皆で協力しながらやりましょう。
⑤SNSの活用
SNSでは以下をUPしましょう。
■2週間分の練習場所と練習時間帯
■練習風景やメンバーの楽しそうな写真
また、サークルの競技に興味のありそうなツイートをしているアカウントは積極的にフォローしに行きましょう。特に新歓時はこの行動が非常に重要です。
SNSとしてはTwitterがオススメですね。
⑥入学時期の新歓に力を入れる
これは人数を増やすうえで最も大切です。
どのような活動をしているのか、練習はどこでやっているか、練習風景、サークルメンバーなどを記載したパンフレットを印刷して、入学式で配りまくりましょう。
もしスポーツサークルであれば、経験者の人数と未経験者の人数を書いたりしておくと、未経験者も参加しやすかったりします。
また、大会などに個人的に出て成績を残しておいたりすると、経験者からの信頼度を上げることができます。
とりあえずアピールできると思うものはパンフレットに載せて配りましょう。
⑦入ってくれた人の満足度を死ぬ気で考える
これさえ意識できれば、すぐに人気が出るでしょう。結局は口コミです。入ってくれた新入生や、体験できてくれた人の満足度と口コミが人気のトリガーになります。
そういう意味では、新歓時期はメニュー係が最も忙しく、一番責任が重いですね。
未経験者、場所的に練習に参加できない人、経験者、全員が満足できるようなメニューをそれぞれに対して組み、空間を最大に利用する必要があります。
どうすればこれを満たすことができるかを死ぬ気で考え、メニューを組んでください。
そして、1週間は同じメニューでいいですが、次の週は新しいメニューにして新入生が飽きないようにすることも大切です。
これらを可能にするためには、メニューを指示したり、会話の相手をしたり、教えたりしながら常にサークル全体を見渡し、退屈している人がいないかどうかを確認することが大切です。
ものすごく大変でしんどいですが、達成できた時の充実感は何にも勝ります。私も今思い返しても、まだ二十数年の人生ですが今までで一番充実して幸せな瞬間でした。
プラスα
【大会などの体外との交流】
大会や練習試合や交流等、体外とのやり取りはサークルのマンネリ化やチーム感欠如へのいい薬になります。
やはり、いくら毎回のサークルの内容を楽しくかつ満足度の高いものにしようと心がけて構成を組んでいたとしても、飽きが生じてきてマンネリ化してくるのが人間です。
サークルという拘束力の低い集団であるため、マンネリ化はメンバーの欠席率に直結し、最終的には辞めてしまう人が出てきます。
そのマンネリ化を抑制するためには「体外との交流」が有効です。
特にスポーツ系だと、練習試合などで初めて「自分はこの団体の一員だ」と認識することが多いので、チーム意識を持たせることができます。
また、体外の人のレベルを知ることで、今の自分のレベルなどを客観視することができ、やる気が刺激されたりして、サークル内のメンバーの意欲の向上にもつながります。
【次の世代にどうつなぐか】
これは非常に重要です。自分の代で終わらせてもいいのなら別に何でもいいのですが、今後も人気のサークルでい続けてもらうためには、以下にして後輩に引き継ぐかを考えなければなりません。
と言っても、あなたがサークルを立ち上げ、本気でメンバーと向き合ってサークルを運営したならば、自然と後輩がその姿を学んで引き継いでくれます。
こちらからは大まかなマニュアルを作って渡してあげるだけでも大丈夫でしょう。引き継いだ後、壁にぶち当たることが多々あると思うので、その時は相談に乗ってあげてください。
「本気の姿を見せる」「相談されたら本気で聞いてあげる」この2つさえ意識して引き継げば、長く人気の続くサークルになるでしょう。
3. まとめ
サークルを立ち上げて人気のサークルにするためには、「サークルメンバー全員の協力」と「入ってくれてありがとう、満足という形で還元するね」という意識が重要です。
逆にこれさえあれば他は多少ぶれても大丈夫なほどです。サークルの立ち上げと運営は立ちはだかる壁が多いですが、その分充実感と学ぶことは非常に多いです。
もちろん就活にも活きるので、全力で取り組んでみてください。